2012/03/30著書・論文
2012/03/30著書・論文
川端和治弁護士が執筆した「名誉毀損表現の事前差止め-審査基準と審理方法-」が、戸松秀典・野坂泰司編の論文集『憲法訴訟の現状分析』所収論文の1編として有斐閣から刊行されました。『憲法訴訟の現状分析』は、故芦部信喜先生の編集された『講座憲法訴訟』全3巻(1987)から四半世紀という節目の年にあたり、日本の憲法訴訟の現状を分析し検討する目的で、憲法訴訟研究に重要な業績を上げている研究者と憲法訴訟実務に携わってきた実務家の論考を集めて刊行されたものです。川端は『講座憲法訴訟』においては「事情判決の法理」を執筆しましたが、今回の論文は、最近担当した名誉毀損事件や放送倫理・番組向上機構放送倫理検証委員会委員長の経験をも踏まえつつ、表現の自由と名誉毀損の境界を裁判所がどのように判断するべきなのかを、表現の事前差し止めという局面について論じたものです。