川端和治弁護士は、放倫理・番組向上機構放送倫理検証委員会委員長として、第三〇回のNHK職員研修セミナー「放送と人権」に講師として招かれ、「放送倫理・番組向上機構（ＢＰＯ）放送倫理検証委員会の活動意見書に見るテレビ放送の問題点」について講演しました。

放送法改正案の国会提出を契機に放送内容への政府の介入が強化されることを憂慮したNHKと民放連が、自主的・自律的に放送倫理を向上させるため委員会を新たに設置したこと、委員会の権限と構成、実際に公表された意見書から見るテレビ放送の問題点について話をしました。特にテレビの情報番組が、政策の下請化、見栄えとわかりやすさの過度の重視に走っているなどの問題があり、来年から始める裁判員裁判へ不当な影響を与える恐れがあることを指摘しました。